薬局薬剤師でもフリーランスになれる？働き方や仕事内容をご紹介。

フリーランスの自由な働き方に憧れる薬剤師の方も多いのではないでしょうか。今回はフリーランス薬剤師の仕事内容やフリーランスになるメリット・デメリットなどについてご紹介します。

薬剤師がフリーランスになる方法についても解説しているので、興味がある方は参考にしてみてください。

フリーランスの薬剤師とは？

フリーランスの薬剤師とは「企業などの団体に所属せず、個人で仕事を請け負う薬剤師」の総称です。

フリーの薬剤師として薬局に勤務する方もいれば、薬剤師の資格を活かしてフリーライターとして活動する方、その両方で収入を得ている方など働き方は人によってさまざまです。

政府により発表された「働き方改革実行計画」以降、副業や兼業、在宅ワークなど、働き方の選択肢は多くなりました。近年ではフリーランスも急増しており、時代のニーズに合った働き方と言えるでしょう。

フリーランス薬剤師の働き方｜非常勤薬剤師

フリーランス薬剤師が薬局で働く場合、マッチングサイトなどを通じて薬局を経営している企業と薬剤師本人が業務委託契約を結びます。

同じ非常勤薬剤師のパート薬剤師は企業に雇用されますが、フリーランス薬剤師は取引相手となるため、企業とは対等な関係にあると言えるでしょう。

業務内容は在宅医療、地域イベントへの参加など様々ですが、通常の薬局業務を求められることが多いようです。

フリーランス薬剤師の働き方｜メディカル（医療）ライター

メディカルライターもフリーランス薬剤師の働き方の一つです。メディカルライターとは、医療に関する記事を執筆する人のこと。

薬剤師は主に薬や健康に関する記事を執筆し、依頼主に納品することで収入を得ます。企業と直接契約を結ぶ場合もありますが、初めはクラウドソーシングで実績を積むのが一般的です。

正しい情報を分かりやすく伝える必要があるため、知識・リサーチ力・文章力が求められます。

クラウドソーシングとは、企業や個人がインターネット上で不特定多数の人に業務を依頼するビジネス形態のこと。

フリーランス薬剤師の働き方｜ブログ運営

フリーランス薬剤師はブログ運営で収入を得ることも可能です。ブログの主な収入源は自身のホームページに設置したGoogleやアフィリエイト広告となります。

メディカルライターは確実に一定の収入を得ることができますが、ブログで稼げる金額は未知数です。全く稼げないケースもあれば月に100万円以上稼げる可能性もあるため、夢のあるビジネスだと言えるでしょう。

フリーランス薬剤師の働き方｜YouTuber

近年人気が急上昇しているYouTuberも働き方の一つと言えます。フリーランス薬剤師の発信ジャンルは「薬や健康に関すること」、「薬剤師の悩みに関すること」、「フリーランス薬剤師の働き方」などが主となるでしょう。

YouTuberの主な収入源はGoogleからの広告収入です。しかしYouTubeで収益を得るためには下記の条件を満たさなくてはなりません。

収益化の条件

• チャンネル登録者数が1000人以上
• 直近12か月の動画総再生時間が4,000時間以上、または、直近90日間のショート動画の視聴回数が1,000万回以上

フリーランス薬剤師の年収は？

フリーランス薬剤師の年収は個々の働き方によるため一概には言えず、厚生労働省からもデータは出されていません。

ブログやYouTubeを運営した場合、上手くいけば年収1000万円以上も可能ですし、上手くいかなければ収入が全くない状況にもなり得ます。

その点、非常勤薬剤師やメディカルライターなら作業した分だけ確実に稼ぐことが可能です。

薬局薬剤師がフリーランスになるメリット。

フリーランスには会社員にはないメリットが多く存在します。詳しく見ていきましょう。

自由に働ける

フリーランスの最大のメリットは自由に働ける点にあります。仕事内容や仕事量、働く場所、働く時間など、全て自分の裁量で決めることができ、誰からも強制されることはありません。

プライベートの予定も立てやすく、最もワークライフバランスの取れた働き方と言えるでしょう。

正社員より稼げる可能性がある

薬局薬剤師の正社員では得られる収入に限界があります。しかしフリーランスは仕事量や案件を自分で選ぶことができるため、頑張りや工夫次第では大きく稼ぐことも可能です。

個人事業主としての知識が身に付く

フリーランスは開業届の提出、確定申告、保険などの手続きを全て自分でしなくてはなりません。大変ではありますが、会社員では得られない個人事業主としての知識を身につけることができます。

会社に縛られず個人で働く方法を学べるため、今後の財産になることは間違いありません。

人間関係のストレスが少ない

フリーランスには上司や同僚がいないため人間関係のストレスは少ない傾向にあります。また、クライアントや契約先の薬局にソリが合わない人がいた場合でも契約を打ち切ることで付き合いは解消されます。

付き合う人間を自分で選べる点もフリーランスのメリットと言えるでしょう。

薬局薬剤師がフリーランスになるデメリット。

魅力的なメリットがある一方で、デメリットも多くあるのがフリーランスの特徴です。詳しく見ていきます。

収入が不安定

フリーランスの収入は安定しにくい傾向があります。ライターや非常勤薬剤師として活動する場合、案件がなければ働くことができませんし、報酬も取引先によって異なるのが原因です。

安定した収入を得るためには自身のスキルやコンテンツを積極的に売り込む必要も出てくるでしょう。

孤独感を感じることがある

働き方が在宅ワーク中心の場合、会社員と比べて人と接する機会が極端に少なくなるため孤独感を感じる方が多いようです。フリーランスのコミュニティーに参加するなど、自ら人とのつながりを作る必要があります。

生活習慣が乱れやすい

フリーランスは良くも悪くも自由に行動できます。そのためいつの間にか自宅に引きこもっていたり、間食が増えていたりと、生活習慣が乱れやすい傾向にあります。

心身の健康を維持するためには意識的に生活環境やリズムを作らなくてはなりません。

事務処理が大変

会社員とは違いフリーランスは事務処理も自身で行わなければなりません。開業届の提出に始まり、社会保険の契約、売り上げ、経費、税金などを計算して確定申告まで行います。

慣れないうちは苦労することが多く、本来の業務に支障が出てしまうこともあるでしょう。

フリーランス薬剤師が向いている人。

ここまでフリーランス薬剤師の仕事内容やメリット・デメリットについてお伝えしてきました。以上を踏まえて、フリーランス薬剤師が向いている人についてまとめます。

薬局薬剤師がフリーランスになる方法は？

では、薬局薬剤師がフリーランスになるためにはどうすればいいのか、順を追ってご紹介します。