薬局の管理薬剤師に転職ってどうなの?メリット・デメリットを解説。
クロネコは総合病院門前で管理薬剤師の経験があります。
薬剤師の方が転職を検討した際、管理薬剤師の求人が気になる方も多いでしょう。そんな方に向けて、薬局管理薬剤師の仕事内容や年収、メリット・デメリットなどについて解説します。
- 給与重視で働きたい。
- 薬剤師としてスキルアップがしたい。
- 薬剤師としてキャリアアップがしたい。
- 同じ店舗でじっくりと働きたい。
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管理薬剤師とは?なるための要件や薬局長との違いについて解説。
管理薬剤師とは、法律で各店舗に設置が義務付けられている責任者のことです。管理薬剤師は薬事に関わる兼業や副業が認められていないため、その店舗以外では勤務できません。
- 薬剤師資格(必須)
- 認定薬剤師(推奨)
- 5年以上の実務経験(推奨)
- 管理店舗で1日8時間、週40時間以上の勤務(目安)
実はその店舗で一定時間以上勤務できる薬剤師なら誰でもなれるのです。
管理薬剤師は薬局長と呼ばれることもありますが、薬局長に関しては法による定めがありません。そのため、薬剤師以外の方が担当している店舗、薬局長がいない店舗、管理薬剤師が兼任している店舗など様々です。
薬局長は経営者が独自に配置した「店長」のような役職だと理解しておきましょう。
薬局の管理薬剤師は何をするの?仕事内容を解説。
薬局管理薬剤師の業務内容は、大きく以下の3種に分類できます。
- 医薬品の管理
- 従業員の管理
- 店舗運営の管理
それぞれを適切に管理し店舗を円滑に運営していくためには、コミュニケーション力、マネジメント能力、専門知識、クレーム処理能力など幅広いスキルが求められます。
医薬品の管理
管理薬剤師は医薬品を適正に管理しなくてはなりません。具体的には、保管方法や保管場所、有効期限、陳列方法など。特に麻薬や覚醒剤原料などは法にのっとった厳正な管理が求められます。
また、医薬品の発注業務を管理薬剤師が担当することも珍しくありません。患者様の治療を滞りなく行うためにも、適正在庫を維持する必要があります。
医薬品を適切に保管するため、冷蔵庫や金庫などの設備確認も行います。
従業員の管理
管理薬剤師が管理するのは医薬品だけではありません。他の従業員についても管理を行います。法律に遵守した調剤業務を行っているかはもちろん、患者様に誤った情報提供をしていないか、接客態度、衛生面、など。店舗の運営が安全に行われるよう監督、指導する必要があります。
従業員のシフトを管理することも多いです。
店舗運営の管理
・医薬品情報の収集、報告
管理薬剤師には店舗で適正な情報を提供する義務が課せられます。緊急安全性情報や新薬などの医薬品情報を適宜把握し、店舗で共有する必要があるでしょう。また、患者様から副作用の苦情や相談を受けた場合、必要に応じて厚生労働省に報告しなければなりません。
・薬局開設者への報告
店舗で保健衛生上の問題が見つかったとき、薬局開設者に改善のための意見を書面で報告しなければなりません。これは薬機法により「意見申述」として管理薬剤師に義務付けられています。
・クレーム対応
管理薬剤師は薬局の責任者としてクレームに対応する義務があります。他の従業員では対応が困難な場合でも、管理薬剤師は問題を解決しなければなりません。クレームの内容を真摯に受け止め、再発防止のために改善策を講じるなど、柔軟な対応が求められます。
興奮した患者様に対応することもあるため、冷静さは必要不可欠です。
管理薬剤師の年収はどれくらい?相場を解説。
管理薬剤師は一般薬剤師に比べ、手当がつく分年収が高くなる傾向にあります。薬局薬剤師の平均的な年収は450万円〜550万円です。そこに管理薬剤師の手当(月1万円〜5万円ほど)が上乗せされるため、賞与を合わせた年収の相場は550万円〜700万円くらいと言えるでしょう。
大手よりも小規模薬局の方が手当は高くなることが多いようです。
私が小規模薬局で管理薬剤師をしていた時の手当は月3万円、年収は約650万円でした。
管理薬剤師になるメリット
管理薬剤師になるとどういったメリットがあるのか、下記4点について見ていきましょう。
年収が高くなる
「管理薬剤師の年収はどれくらい?」でもお伝えしたとおり、一般薬剤師に比べて年収は高いと言えます。管理薬剤師手当は大手よりも小規模薬局の方が多くなる傾向にあり、より高い年収が期待できるでしょう。給与重視で働きたい方には大きなメリットとなります。
他店舗への応援がない
管理薬剤師はその店舗でしか勤務することが認められておらず、他店舗の応援に行くことはできません。そのため、一つの店舗で落ち着いて働きたい方にもおすすめです。
スキルアップができる
管理薬剤師は店舗の責任者としてさまざまな管理業務を担うため、一般薬剤師よりも高いスキルアップが期待できます。
- リーダーシップ
- コミュニケーション力
- マネジメント能力
- クレーム処理能力
など。
医薬品の在庫管理や保管方法、法律に関する知識も自然と身につきます。また、責任者として今までとは違った視点で店舗全体を見ることができるようになるでしょう。責任がある分大変ではありますが、管理者としての経験はやりがいや自信にもつながります。
次の転職が有利になる
管理薬剤師の経験は転職時に重宝されます。採用率や給与面で優位なのはもちろんですが、医薬品卸や工場などの企業管理薬剤師に採用されやすくなるなど、薬局以外の転職にも有利です。
後々は薬局以外で管理薬剤師をしたい方、エリアマネージャーなどにキャリアアップしたい方は管理薬剤師の経験が大いに役立つでしょう。
管理薬剤師になるデメリット
続いて管理薬剤師のデメリット4点についても見ていきましょう。
責任が重くなる
管理薬剤師は店舗の責任者です。トラブルやクレームがあった際の対応はもちろん、在庫管理や一般薬剤師の教育指導など、責任を持って店舗運営に携わらなくてはなりません。そのため、一般薬剤師の時には感じなかったプレッシャーやストレスを感じることもあるでしょう。
薬剤師として兼業ができない
管理薬剤師は薬事に関わる副業や兼業が禁止されています。例えば、平日はA薬局で管理薬剤師として勤務し、日曜や祝日はB薬局で勤務するといった働き方はできません。複数店舗を掛け持ちしたい方は、管理薬剤師になるのは避けた方が良いでしょう。
仕事量が増える
管理薬剤師は外来業務に加えて管理業務をこなさなくてはならないため、一般薬剤師よりも仕事量が増える傾向にあります。一般薬剤師が外来業務を中心とし、管理薬剤師が管理業務を中心に行うことが多いですが、混雑しやすい店舗では管理業務に手が回らないことも少なくありません。必然的に管理薬剤師の仕事量は増えやすいと言えるでしょう。
休日出勤の可能性が高くなる
管理薬剤師は一般薬剤師に比べて休日出勤を求められる可能性が高くなります。他の従業員では対応が困難なトラブルやクレームがあった際は、出勤しなくてはならない時もあるでしょう。オンオフをしっかり切り替えたい方は負担に感じるかもしれません。
まとめ|管理薬剤師が向いているのはこんな人。
管理薬剤師のメリット・デメリットについてご紹介してきました。以上を踏まえて、どんな人が管理薬剤師に向いているのか見ていきましょう。
- 給与重視で働きたい。
- 薬剤師としてスキルアップがしたい。
- 薬剤師としてキャリアアップがしたい。
- 同じ店舗でじっくりと働きたい。
管理薬剤師の業務が大変なのは間違いありません。しかし薬剤師としてキャリアやスキルを積むためには最適な役職と言えるでしょう。仕事に見合った給与をもらえることが多く、やりがいも感じるはずです。
管理薬剤師は高待遇な求人がたくさんあるので、転職の際はぜひ検討してみてください。
有給休暇の取得率や休日出勤の頻度は転職エージェントに必ず確認してもらいましょう。
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